日本海と白神山地を抜ける絶景車窓!夏の五能線「リゾートしらかみ」の旅と途中下車の見どころ
ローカル線ファンのみならず、一生に一度は乗りたい鉄道路線として高い人気を誇るのが、秋田県東能代駅と青森県川部駅を結ぶJR五能線(ごのうせん)です。日本海の間近を走るダイナミックな車窓と、世界自然遺産・白神山地の山並みが織りなす景色は、夏の眩しい日差しの中でいっそう輝きを増します。この五能線を快適に旅するための主役が、観光快速列車「リゾートしらかみ」です。今回は、夏の「リゾートしらかみ」を200%楽しむためのきっぷのコツ、車内の魅力、そして絶対に途中下車したい絶景スポットをご紹介します。
五能線の旅に華を添える「リゾートしらかみ」の魅力
リゾートしらかみは、秋田港の起点である秋田駅から五能線を経由し、弘前駅・青森駅までを結ぶ全車指定席の観光列車です。
「橅(ぶな)」「青池(あおいけ)」「くまげら」という3つのデザインの異なる車両があり、特に「橅」編成には沿線の地酒や地元の特産品を販売する「ORAHO(おらほ)カウンター」が設置されています。車内は木材をふんだんに使用した温もりあるデザインで、足元が広く快適なリクライニングシートが並びます。
さらに、グループ旅行に最適なボックス席(簡易フルフラットシートに変形可能)や、津軽三味線の生演奏(一部区間のみ)が披露されるイベントスペースも設置されており、移動時間そのものが旅のアトラクションとなっています。
絶景を堪能するための「座席選び」と「おトクなきっぷ」
五能線を旅する前に、絶対に知っておくべき実用的なポイントをまとめました。
- 座席は必ず「A席」を指名買いすること: 五能線の見どころである日本海の美しい車窓は、下り列車(秋田発→青森行き)でも上り列車でも、**A席側(海側)**に広がります。きっぷを「えきねっと」やみどりの窓口で予約する際は、必ずA席をシートマップで選択してください。ボックス席の場合はCD席が海側になります。
- おトクなフリーパスを利用する: 五能線の旅程には、JR東日本が販売するフリーきっぷの活用が必須です。例えば、土日に利用できる週末パスや、連続する数日間で東日本エリアが乗り放題になる各種周遊パスを組み合わせることで、乗車券代を大幅に抑えられます。リゾートしらかみは快速列車のため、これらのフリーパスに**指定席券(840円)**を追加するだけで乗車できるのも大きなメリットです。
夏の五能線で絶対に途中下車すべき2大スポット
五能線はただ乗り続けるだけでなく、途中の魅力的な駅で降りて散策することをおすすめします。
神秘の「青池」へ誘う:十二湖駅
白神山地のふもとに点在する33の湖沼群「十二湖(じゅうにこ)」。その中でも圧倒的な美しさで人々を引きつけるのが、湧き水が青インクを流したように真っ青に輝く「青池(あおいけ)」です。 十二湖駅から路線バスで約15分の「奥十二湖駐車場」から、原生林のブナの森を歩く遊歩道が整備されており、真夏でもひんやりとした木漏れ日の中をハイキングできます。
出典: 开 心 / Pexels
畳を敷き詰めたような奇岩の海岸:千畳敷駅
千畳敷(せんじょうじき)駅の目の前に広がるのは、寛政4年(1792年)の地震で海底が隆起してできたと伝えられる平らな岩棚です。かつて殿様が千畳の畳を敷いて宴会を開いたという伝説が残るこの場所は、リゾートしらかみの一部列車(2号・3号・4号・5号)が、見学のために約15分間停車します。 停車時間中に乗客は駅から海岸へ降りて奇岩の間近を散歩でき、発車時刻前には列車の汽笛が合図となって戻るという、特別な体験が用意されています。
夏の青い海と山からの緑のシャワー、そして情緒あふれる列車の旅。五能線でののんびりとした鉄道旅を、この夏の計画に加えてみてはいかがでしょうか。
お役立ち情報
- のってたのしい列車 ポータル:リゾートしらかみ(JR東日本)
列車の運行カレンダー、車内設備、サービス案内やえきねっとでの予約案内が掲載されている公式ページです。 - えきねっと 公式サイト(JR東日本)
リゾートしらかみの指定席予約や、各種割引きっぷの購入手続きを行えるJR東日本の公式オンライン予約サービスです。 - 深浦町観光協会 公式サイト(深浦観光ガイド)
十二湖・青池のハイキングマップやアクセスバスの時刻表、千畳敷海岸の案内などが詳しく網羅された日本語の公式地域ガイドです。