モルディブを暮らすように旅する:「ローカル島」ゲストハウス滞在という選択肢
ハネムーンや高級リゾートの代名詞として知られるモルディブ。1島1リゾートの豪華な水上ヴィラで過ごすひとときは格別ですが、実は近年、現地の人々が暮らす有人島(ローカル島)に滞在する新しい旅のスタイルが世界中のバックパッカーや個人旅行者の間で人気を集めています。リゾート価格の数分の一の予算で、モルディブの息をのむような美しい海と素朴な文化に触れられる「ローカル島滞在」の魅力と旅のヒントを解説します。
出典: Asad Photo Maldives / Pexels
観光インフラが最も整う「マーフシ島」
ローカル島滞在の拠点として最も代表的なのが、ヴェラナ国際空港からスピードボートで南に約45分の場所に位置するマーフシ島(Maafushi)です。
マーフシ島は徒歩20分ほどで一周できる小さな島ですが、観光客向けのゲストハウスやレストラン、ダイビングショップが密集しています。リゾートアイランドのような閉ざされた空間とは異なり、島民の子供たちが遊ぶ声や、夕暮れ時にモルディブの伝統打楽器であるボドゥベルの音が聞こえてくるような、ローカルならではの生活感を肌で感じられるのが特徴です。
宿泊費は1泊数千円〜1万円台前半(朝食付き)と極めてリーズナブルで、島内のローカルカフェでは数ドルで美味しいモルディブの家庭料理「マスフニ」(ツナとココナッツの和え物)を味わうことができます。
充実した「エクスカーション」でリゾートを体験
ローカル島に滞在する最大のメリットは、安価で多彩な「エクスカーション」(オプショナルツアー)に参加できる点です。
マーフシ島内の旅行会社やゲストハウスでは、毎日さまざまなツアーが催行されています。ウミガメやマンタと泳ぐシュノーケリングツアー、無人島(サンドバンク)でのピクニックランチ、サンセットフィッシングなどが、1人あたり25米ドル〜50米ドル程度と非常に手頃な価格で提供されています。
さらに、あこがれの水上ヴィラを体験したい人のために、「高級リゾートへの日帰り訪問ツアー(リゾートパス)」も充実しています。近隣のリゾートホテルへスピードボートで渡り、プールやプライベートビーチを利用しながら、ランチバイキングやアルコール飲み放題を楽しむことが可能です。
ローカル島を訪ねる際の「2つの注意点」
モルディブはイスラム教を国教とする国であるため、現地の生活地域であるローカル島ではいくつかの宗教的ルールを守る必要があります。
服装のマナーと「ビキニビーチ」
有人島内では露出の高い水着(ビキニなど)での歩行は禁止されています。ただし、各ローカル島には観光客専用のビキニビーチ(Bikini Beach)と呼ばれるエリアが整備されており、その区域内に限り水着姿で泳いだり日光浴をしたりすることが認められています。ビーチの外を移動する際は、Tシャツや羽織りものを着用し、肩や膝を覆うような服装を心がけましょう。
アルコールの持ち込み制限
有人島内での飲酒およびアルコール類の持ち込みは厳しく禁止されています。ビールやカクテルを楽しみたい場合は、島の沖合に停泊している観光用のフローティングバー(船上バー)へ無料の送迎ボートで渡るか、上述のリゾート日帰りツアーを利用してリゾート内でお酒を楽しむのが賢い方法です。
お役立ち情報
- マーフシ島へのアクセス: 空港から出ている公共のスピードボートを利用するのが最も一般的です(片道約20〜25米ドル、所要時間45分)。運行時間が決まっているため、フライトの到着時間に合わせて事前にゲストハウスへボートの予約代行を依頼しておくとスムーズです。
- モルディブの現地通貨について: 基本通貨はモルディブルフィア(MVR)ですが、ローカル島内ではゲストハウスからレストラン、ツアー会社に至るまで米ドル(USD)がそのまま広く流通しています。クレジットカードも使えますが、小さな店での買い物やチップ用に米ドルの小額紙幣を多めに用意しておくと便利です。
- ベストシーズン: 乾季にあたる12月〜4月が波が穏やかで海の透明度も高く、最もおすすめのシーズンです。雨季(5月〜11月)はスコールが増えますが、その分ホテルや航空券が値下がりするため、より低予算で旅をしたい場合には適しています。