盛岡が世界に誇る「三大麺」!歴史と味の食べ比べ徹底ガイド
岩手県盛岡市は、独自の麺文化が花開いた「麺都」として知られています。その象徴が「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」のいわゆる盛岡三大麺です。それぞれ全く異なるルーツと味わいを持ち、盛岡の歴史や風土と深く結びついています。今回はフードライターの慎が、三大麺の歴史的背景から美味しく食べるためのコツ、現地での食べ比べ方まで徹底的に解説します。
1. 盛岡冷麺 —— 移民の郷愁から生まれた極上のコシとコク
盛岡冷麺のルーツは、昭和初期に朝鮮半島から盛岡に渡ってきた職人が、故郷の咸興(ハムン)の冷麺をベースに再現しようとしたことに始まります。
最大の特徴は、コシの非常に強い麺です。小麦粉と馬鈴薯澱粉(片栗粉)を練り上げ、温かい麺生地に強い圧力をかけて押し出すことで、独特の歯ごたえと半透明の美しい麺が生まれます。スープは牛骨や鶏ガラを長時間じっくりと煮込んだ極上のコクがありながら、スッキリとした味わい。これに大根のキムチ「カクテキ」の酸味と辛味が加わり、絶妙なハーモニーを奏でます。
辛さは自分で調節できる「別辛(べつから)」を選ぶのがおすすめ。まずはスープそのもののコクを味わい、徐々にキムチを加えて変化を楽しみましょう。
2. 盛岡じゃじゃ麺 —— 満州の家庭の味が盛岡で進化した一杯
じゃじゃ麺は、戦後に満州から引き揚げてきた初代店主が、現地で食べた「炸醤麺(ジャージアンミエン)」の味を再現し、日本の食材に合わせてアレンジしたのが始まりです。
平打ちの温かい茹でたてうどんの上に、秘伝の黒い肉味噌、キュウリ、ネギが載せられています。これをお好みでニンニク、ショウガ、酢、ラー油を加えながら、豪快にかき混ぜて食べるのが基本のスタイルです。
そして、じゃじゃ麺のクライマックスが「ちーたんたん(鶏卵湯)」です。麺を少しだけ残した(あるいは食べ終えた)皿に生卵を割り入れてかき混ぜ、店員さんに「ちーたんお願いします」と渡すと、麺の茹で汁と特製スープを注いでくれます。肉味噌と卵が溶け合った、優しいスープで旅の疲れも吹き飛びます。
3. わんこそば —— 「おもてなし」の心が生んだエンターテインメント
わんこそばの起源には諸説ありますが、南部藩の殿様がお代わりを所望したことや、多くの客人に蕎麦を温かい状態で振る舞うために少量ずつ小分けにして出した「おもてなしの心」がルーツとされています。
お椀に一口分の蕎麦が給仕さんの「はい、じゃんじゃん!」「はい、がんばって!」という元気な掛け声とともに投げ入れられます。薬味はマグロの刺身、なめこおろし、海苔、ネギなど豊富に用意されており、味に変化をつけながら食べ進めることができます。
満腹になったら、給仕さんが蕎麦を入れる前に素早くお椀のフタを閉じるのが終了の合図。100杯を超えると記念の手形や証明書をもらえる店も多く、盛岡旅行の最高の思い出になります。
お役立ち情報
- いわて旅のつばさ(岩手県観光ポータルサイト) 岩手県全体の観光情報を網羅した公式サイト。盛岡市内のアクセス情報や三大麺のマップなども手に入ります。
- 盛岡観光情報 - 盛岡市 盛岡市内の詳細な観光案内やイベント情報、三大麺を提供する店舗案内が掲載されています。
出典: