讃岐うどんの聖地・高松で楽しむセルフうどん!注文のルールとおすすめの名店めぐり
「うどん県」として知られる香川県。その中心地である高松市は、街のいたるところにうどん店が点在する、まさに讃岐うどんの聖地です。なかでも本場で味わう「セルフうどん」は、おいしさだけでなく、自分で麺を温めたりトッピングを選んだりするエンターテインメント性も大きな魅力です。しかし、独特の注文方法やルールがあり、初めて訪れる人にとっては少しハードルが高く感じられることもあります。今回は、セルフうどん店の基本的な仕組みやスマートな注文手順、そして高松市内で絶対に外せないおすすめの名店をご紹介します。
出典: Gu Ko / Pexels
本場の醍醐味!「セルフうどん」とは?3つの種類
香川県のうどん店は、大きく分けて「一般店」「セルフ店」「製麺所型」の3つのスタイルに分類されます。本場ならではの魅力を堪能できる「セルフ店」と「製麺所型」の特徴を知っておきましょう。
1. セルフ店
店に入り、注文カウンターでうどんを注文して受け取り、自分で天ぷらなどのトッピングをお盆に乗せ、会計をしてから食べるスタイルです。テーブルへの配膳や食器の返却もすべて自分で行います。香川県の主流のスタイルです。
2. 製麺所型
もともと小売用にうどんを製造していた製麺所が、その一角で食べられるようにしたのが始まりです。営業時間が数時間と極めて短い店が多く、自分で麺を温めたり出汁をかけたりする「超セルフ」な体験ができるのが特徴です。
3. 一般店(参考)
レストランや食堂のように、席に座って注文し、店員がうどんを配膳してくれる一般的なスタイルです。セルフ店と比べて価格はやや高めですが、フルサービスでゆっくりと楽しめます。
恥をかかない!セルフうどん店の注文フロー
一般的なセルフうどん店での基本的な流れをステップ順に紹介します。これさえ覚えておけば、現地で慌てることはありません。
ステップ1:お盆と皿を取る
入店したらまずトレー(お盆)を取り、サイドメニュー(天ぷらやおにぎり)を乗せるための小皿をセットします。
ステップ2:うどんを注文する
麺を盛り付けるスタッフに、うどんの種類とサイズを告げます。
- 主な種類:
- かけ:温かい麺に温かい出汁をかける王道スタイル。
- ぶっかけ:濃いめのタレを少量かけて食べるスタイル。
- 釜揚げ:茹でたての麺を釜湯ごと器に盛り、ツユにつけて食べるスタイル。
- ざる:冷水で締めた麺をツユにつけて食べるスタイル。
- サイズ:一般的に「小(1玉)」「大(2玉)」「特大(3玉)」で注文します。初めての方は「小」から始めるのが無難です。
ステップ3:麺を温める(店による)
「かけうどん」を注文した場合、丼に入った冷たい麺だけを渡されることがあります。その場合は、カウンターの横にある「湯通し台」で、テボと呼ばれるざるに麺を入れ、熱湯の中に数秒浸して温め、しっかり湯切りをして丼に戻します。
ステップ4:天ぷらやおにぎりを選ぶ
並んでいる天ぷらやフライ、おにぎり、おでんなどから好きなものをお盆に乗せます。讃岐うどんのトッピングの定番は「ちくわ天」や「半熟卵天」です。
ステップ5:会計をする
レジへ進み、うどんとサイドメニューの会計を済ませます。高松の老舗セルフ店はキャッシュレス未対応で現金のみの店舗が多いため、千円札や小銭を用意しておくとスムーズです。
ステップ6:出汁を注ぎ、薬味をのせる
会計後、出汁のタンクや蛇口から自分で丼に出汁を注ぎます。最後に、無料トッピングコーナーでネギ、生姜、天かす、ゴマなどの薬味をお好みの量のせます。
高松市内のおすすめセルフうどん名店3選
高松駅からアクセスしやすく、初心者でも安心して楽しめる人気店を厳選しました。
1. 手打十段 うどんバカ一代(うどんばかいちだい)
朝6時から営業しており、観光客から地元民まで朝早くから行列を作る超有名店です。ここでのイチオシは「釜バターうどん」。茹でたて熱々の釜上げうどんにバターと黒胡椒、生卵を絡めて食べるカルボナーラ風のうどんで、コシのある麺と濃厚な味わいが癖になります。
2. さか枝うどん(さかえだうどん) 本店
香川県庁の裏手に位置する、古き良き雰囲気を残す代表的なセルフ店です。丼に入った麺を受け取り、自分で湯通しをして蛇口から出汁を注ぐ、昔ながらの本格的なセルフ体験が楽しめます。いりこ出汁が効いた透き通ったスープは絶品です。
3. 竹清(ちくせい)
「セルフ天ぷらうどんの元祖」とも呼ばれる老舗店です。注文を受けてから目の前で揚げるアツアツの天ぷらが自慢で、特に外はサクサク、中はトロトロの「半熟卵天」とボリューム満点の「ちくわ天」は、うどんとの相性が抜群です。
讃岐うどんめぐりを満喫するためのポイント
- 営業時間に注意する:
讃岐うどん店は、朝早く(6時〜8時)開店し、玉切れ(麺が売り切れ)になり次第、昼過ぎ(13時〜14時)には閉店してしまうお店が少なくありません。「お昼ご飯に」とゆっくり出発すると閉まっていることもあるため、朝食または早めのランチとして訪れるのが鉄則です。 - はしごを楽しむなら「小」で:
何軒かのお店を巡って食べ比べ(うどん遍路)をするなら、1店舗あたりの注文はすべて「小(1玉)」に統一しましょう。トッピングの誘惑に負けすぎないことも、多くの名店を巡る秘訣です。
高松を訪れた際は、ぜひこのセルフならではの活気ある空間に飛び込んで、自分だけのお気に入りの一杯を作ってみてください。
お役立ち情報
- うどん県旅ネット(香川県観光協会公式)
香川県全体のうどん店検索やマップ、観光モデルコースなどの情報を網羅した公式観光ポータルサイト。 - 高松市公式観光サイト「エクスペリエンス高松」
高松市内のうどんの名店案内をはじめ、栗林公園や瀬戸内海アート旅の情報を掲載した公式ガイド。 - さぬきうどん(Wikipedia)
讃岐うどんの定義や製法、歴史的な発展プロセス、日本各地のうどんとの違いを詳細に解説している解説ページ。