平渓線でレトロな鉄道旅!十分のランタン上げ体験と大瀑布を巡る一日モデルコース
台湾の首都・台北から少し足を延ばすと、緑豊かな山間部をのんびりと走るレトロなローカル鉄道「平渓線(へいけいせん)」に出会えます。かつて炭鉱の町として栄えた歴史を持つ沿線には、日本の木造駅舎を思わせる古い街並みが残り、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。その中でも最大のハイライトが、線路のすぐ脇で幻想的なランタン(天燈)を大空へ放つ体験ができる「十分(シーフェン)」です。今回は、平渓線に揺られて巡る十分のランタン上げ体験と、台湾のナイアガラと呼ばれるダイナミックな滝を訪ねる一日観光モデルコースをご紹介します。

台北から平渓線へのアクセスと「一日乗車券」の買い方
平渓線への旅は、まず台北駅から台湾鉄路(台鉄)の幹線に乗り、分岐駅である「瑞芳(ルイファン)駅」を目指すところから始まります。
アクセス手順
- 台北駅から瑞芳駅へ: 台北駅から台鉄の区間車(普通列車)または特急列車(自強号など)に乗車し、約40〜50分で瑞芳駅に到着します。
- 瑞芳駅で平渓線に乗り換え: 瑞芳駅から平渓線の列車に乗り換えます。平渓線の列車は約1時間に1本の間隔で運行されているため、あらかじめ時刻表を確認しておくことが大切です。
「平渓線一日乗車券」がお得
平渓線の各駅を途中下車しながら旅を楽しむなら、瑞芳駅の窓口で購入できる「平渓線一日周遊券(一日乗車券)」が便利でお得です。これを使えば、平渓線の全線が一日中乗り降り自由になります。もちろん、悠遊カード(EasyCard)などの交通系ICカードで都度改札をタッチして乗車することも可能です。
十分老街で体験する「ランタン(天燈)上げ」の魅力とルール
平渓線に乗って約30分、多くの観光客が下車するのが「十分駅」です。駅を出るとすぐに、線路の両脇にぎっしりと商店が立ち並ぶ「十分老街(じゅうふんろうがい)」が広がっています。
この老街の最大の特徴は、列車の通らない時間帯には線路の上に立ち入り、そこでランタン上げができる点です。列車が近づくと警笛が鳴り、人々が一斉に線路の脇へ退避する光景は、十分ならではのユニークな日常です。
ランタン上げの手順と色の意味
- 店を選ぶ: 老街には数多くのランタン店があり、料金は概ね統一されています。
- 願い事を書く: ランタンは4面それぞれ色が異なり、赤は「健康・安全」、黄は「金運」、青は「仕事・事業」、紫は「学業・合格」など、色ごとに異なる意味を持っています。墨と筆を使って、それぞれの面に自分の願い事を大きく書き込みます。
- 大空へ放つ: 店のスタッフが手際よくランタンの中に火を灯してくれます。熱気でランタンが膨らんだら、線路の上で手を離し、ゆっくりと空へ昇っていく様子を見送ります。スタッフが写真や動画をベストアングルで撮影してくれるサービスも含まれています。
迫力満点!「台湾のナイアガラ」十分大瀑布への散策
ランタン上げを体験した後は、老街から少し足を延ばして「十分大瀑布」へ向かいましょう。駅から整備された遊歩道を歩いて約25〜30分ほどの場所にあります。
十分大瀑布は、高さ約20メートル、幅約40メートルに及ぶカーテン型の美しい滝で、その半円形の形状から「台湾のナイアガラ」と称されています。滝の周辺には複数の観瀑台が設置されており、様々な角度から迫力ある水の流れを間近に観察できます。晴れた日の午前中には、水しぶきに美しい虹がかかることも多く、絶好のフォトスポットとなっています。
お役立ち情報
- 平渓線の運行本数に注意: 前述の通り、平渓線の列車は約1時間に1本しかありません。一本乗り遅れると旅程が大きく狂ってしまうため、駅に到着したら次の列車の発車時刻を必ず確認し、散策のペースを調整しましょう。
- 歩きやすい靴で: 十分駅から大瀑布までの遊歩道には階段や吊り橋などがあります。起伏もあるため、スニーカーなどの歩きやすい靴で訪れるのが必須です。
- 夕方のラッシュを避ける: 夕方になると台北へ戻る観光客で列車や瑞芳駅行きのバスが非常に混雑します。少し早めの15時〜16時頃に十分を出発するか、あるいはさらに奥の「平渓(ピンシー)駅」や「菁桐(セイトウ)駅」まで足を延ばして、始発駅から座って戻るルートを組むのも賢い選択です。
出典: