新宿御苑の大温室と緑のアーチに癒やされる、初夏の森林浴ガイド
東京の巨大なターミナル駅、新宿。そこから徒歩わずか数分という場所に、約58.3ヘクタールもの広大な敷地を持つ「新宿御苑」があります。
皇室の庭園として造られ、戦後に国民公園として開放されたこの場所は、超高層ビル群を借景にした日本を代表する庭園です。特に初夏のこの時期は、青々とした木々が強い生命力を放ち、絶好の森林浴スポットとなります。今回はその中でも特におすすめの見どころをご紹介します。
熱帯・亜熱帯のワンダーランド:大温室の見どころ
新宿御苑を訪れたら、まず立ち寄りたいのが「大温室」です。2012年にリニューアルされたこの温室は、全面ガラス張りのモダンな外観が特徴で、ドームの中には熱帯・亜熱帯の植物を中心に約2,700種が栽培されています。
温室内は高低差を活かした設計になっており、流れる滝や池のまわりを歩きながら植物を観察できます。珍しいランの仲間や、捕食の様子が面白い食虫植物、鮮やかな熱帯性の睡蓮(スイレン)、さらには小笠原諸島や沖縄などの絶滅危惧植物まで間近で見ることができます。
ジャングルのような生い茂る緑とエキゾチックな花の香りに包まれ、まるでプチ冒険をしているようなワクワク感が味わえます。
初夏のプラタナス並木と芝生広場で楽しむピクニック
大温室を出たら、新宿御苑のシンボルの一つである「フランス式整形庭園」へ。
左右対称に美しく整えられた庭園の両脇には、見事なプラタナスの並木が続いています。初夏にはプラタナスが大きな葉を茂らせ、さながら「緑のトンネル」のような美しい木陰を作り出します。並木のベンチに座って本を読んだり、風の音を聞いたりするだけで、日々のストレスがすっと溶けていくのを感じるでしょう。
また、中央に広がる「風景式庭園」の広大な芝生エリアは、お弁当を持ってピクニックをするのに最適です。
[!NOTE] 新宿御苑はアルコール類の持ち込みが禁止されています。また、園内の自然を守るために遊具(バドミントンやボールなど)の使用も一部エリアで制限されているため、静かに緑を楽しむピクニックが主流です。事前にルールを確認して出かけましょう。
日本庭園と歴史的建造物「旧御涼亭」から望む景色
御苑の南側に位置する「日本庭園」は、緩やかな池の流れに沿って配置された伝統的な庭園です。
池のほとりに建つ「旧御涼亭(きゅうごりょうてい)」(別名:台湾閣)は、昭和天皇のご成婚を記念して台湾在住の日本人が寄贈した中国南方地方の建築様式を取り入れた貴重な歴史的建造物です。
お堂のベンチから池を見渡すと、水面に映る初夏の青空と木々、そして遠くに見える新宿のドコモタワーなどのビル群が調和した、新宿御苑ならではの対比的な絶景を楽しめます。都会の真ん中で緑のエネルギーをチャージしに、ぜひ足を運んでみてください。
お役立ち情報
- 新宿御苑(環境省公式):開園時間、入園料、アクセス情報のほか、季節のイベント情報が掲載されています。
- 一般財団法人国民公園協会 新宿御苑:園内の見どころマップやカフェ、お土産情報、温室の詳細がわかります。
出典: